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「関係の質がすべてを変える」~信頼がチームの流れを変える理由

ご覧いただき、ありがとうございます。
前回は、2024年度の精神疾患による労災支給決定件数が過去最多となった現実から
「成果の陰には、感情の置き去りがある」という視点をお伝えしました。

今回はその核心にある考え方――
「関係の質が結果の質を決める」
という法則について、私の経験をもとに掘り下げていきます。

 

〇なぜ“関係”が結果につながるのか?〇

私はこれまで行政の立場から、労災保険制度の全般に携わってきました。
労災保険制度は労働基準法で定められている使用者の補償義務を担保する
制度となっています。

労働基準法の根幹にあるのは「働く人の命と安全をどう守るか」という問いです。

しかし、どれだけ制度を整えても、現場の関係性が機能していなければ
人は安心して働くことができません。

実際に職場で何が起きているの、、。。
それを行政の立場で観察し続け、組織変革コンサルタントとして学んだ結果
私が確信を持つようになったのがこの流れです。

関係の質 → 思考の質 → 行動の質 → 結果の質

これは、マサチューセッツ工科大学のダニエル・キム教授が考案した
「組織の成功循環モデル」です。

「結果を出すために行動を変えよう」と号令をかけるだけでは、空回りします。
なぜなら、その背後にある【関係の質】つまり、信頼・安心・対話の土壌が整っていないからです。

 

〇実際に見えた「関係の質が高いチーム」の共通点〇

公務員時代、私は自分自身でこんな経験をしました。
3人で編成される1つのチーム。
そこにいたのは、「どんな時も穏やかで、一所懸命だけど部下の業務を見守る上司」
「できれば目標達成したい私」
「言わなければいけない事はきちんと伝える部下」

この3人に流れていた時間はこんな感じでした。

上司は強がらず、弱さを隠さない。
自分ができないことを隠さない。
ミスを笑える(責めない)空気がある
思った事を正直に言える(本音を言っても大丈夫という安心)

つまり、関係性の安全性=心理的安全性が高かったのです。

その結果、私たち3人は周りが驚くほどの成果をたたき出し
(局内で唯一、しかも何年も成し遂げられなかった事を達成しました)
周りも「なんであんなことが出来たのか?」と驚いていた程です。

 

〇「関係の質」を上げるためにできること〇

リーダーとしての一歩目は、テクニックでも統計でもありません。
まずはリーダーの言葉で、自分の不安や戸惑いを「先に共有する」ことです。

これは一見勇気が要ることですが、実は、強烈なメッセージになります。
「この人の前では本音を言っても大丈夫だ」
チーム全員がそう思える空気が、信頼と変化のスタート地点です。

 

〇実践ワンアクション〇

今週、会社や部署の皆さんで「最近ちょっと悩んでいたこと」を一つ、素直に話してみてください。
それだけで関係の質が変わることを、私は何度も体験しました。

 

最後までお付き合いただき、ありがとうございます。

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